| 日本市場を席巻するメリルリンチのナンバーワン戦略―世界最大の証券会社その実力と正体
本書をどう読むかは人それぞれだが、少なくとも日本の金融機関に欠けているものを探すことにおいては、とても役立つ本である。いまではそれほど斬新でも、最強でもないかもしれないけれども、メリルをケーススタディーとして、どうやって金融で食べていくのかを考えてみる必要があろう。規制や行政の影に隠れて、自分たちで独自の経営をしてこなかった日本の大多数の金融機関には、何年たってもこうした経営は生まれてこないに違いないと思う。そしてメリルといえども、リスクに身を置きながら、どん欲なまでに効率と利益を追求する集団として、いつまで先端にいられるかはわからない時代である。一時的に天下を取った気でいた日本の金融機関が、今後、どのように独自性を発揮できるのか。残念ながら憂慮!せずにはいられない。 |
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